2012年上半期の日記 of birdimages.jp


第80回井の頭かんさつ会

満員御礼、北風に負けず

2012年1月29日日曜日

JTP120129_9351.jpg2012年新年最初の井の頭かんさつ会は恒例の冬鳥観察会でした。今季は全国的に冬鳥が少なく、例年ですとマヒワが多い年、イカルが多い年、アトリが多い年などいわゆる「当たり鳥」がいるのですがそれがなく、それどころかツグミやシロハラなどごく普通に観察できる冬鳥まで全般的に個体数が少ないという傾向があります。理由ははっきりわかっていません。高地に食糧となる木の実が豊富に残っているから平地に降りてこないという説を唱える人もいますが、この状況は真冬になっても変わりません。植物にも、落葉しない、真冬に新芽が芽吹く、花が咲く、といった異常現象が出ており、私は原発事故で漏れた放射性物質による環境汚染が少なからず影響しているのではと考えています。
 いずれにしても鳥が少ない状況でどのような観察会にするか、直前まで悩みましたが、全く何もいないわけではないので、冬鳥に限らず留鳥であっても、その行動をじっくり観察し、発見してみようという趣旨で会を進めることにしました。
 観察対象の冬鳥は閑古鳥ですが、かんさつ会への参加申込は多く、当日の飛び入り参加を含めて参加者数は50名と今回も大入りとなりました。相変わらず探鳥会の回は人気を保っています。今季はとても寒い冬で、とりわけ会当日は天気は良かったものの、北風が強く、寒さが厳しいコンディションでしたが、キャンセルはほとんどなく、参加者の熱意にうたれました。
 自然文化園分園前でご挨拶をし、参加者を3班に分けて出発しました。まずは水鳥の観察からです。七井橋の真ん中に到着して早々にカワセミが飛び、美しい翡翠色の背をフィールドスコープでじっくり観察することができました。いつ観ても嬉しい鳥です。カワセミは池が外来魚だらけになって以来、見かける頻度が少なくなりましたが、冬場は比較的に観察の頻度が上がります。外来魚を防除し、池の生態系を回復させれば、年間を通してもっと観察の頻度は上がることでしょう。
 その後、冬鳥とは何か、冬ガモがどこからやってくるかなどの話をし、池の真ん中で休んでいるカワウをスコープでじっくり観察してみることにしました。真っ黒なイメージのあるカワウですが、良く観てみると決して黒一色ではなく、かなり複雑な色合いの組み合わせであることがわかりました。参加者の一人が「若冲の世界だ」とコメントしたのが印象的でした。私たちは単に「見て」いるだけで「観て」いないのだということを再認識しました。そんな感じで、普通に見かける野鳥であっても、きちんと「観る」ことで発見があるという考え方で会を進めました。
 池の畔ではツグミが地上で落ち葉をひっくり返す行動を観ることができ、何をしているか、その理由、樹木の実りと野鳥たちの冬場の食糧事情について話をしました。とりわけエノキは初夏から夏にかけてはオオムラサキ、ゴマダラチョウ、タマムシの食草になり、秋冬は長期間に渡って鳥類の食糧となる実を提供するなど、生物多様性保全上、重要な役割を担っていることを説明しました。
 御殿山へ上がってから冬鳥が観られない時間帯が続きました。玉川上水でエナガを観察した後、やっとシロハラを確認することができました。参加者一同、その姿と警戒の地鳴きを観察することができました。その後もふるわない状況は続きましたが、最後にシメを見つけることができました。やはりエノキの実を食べていました。大きく移動しなかったので、参加者全員でじっくり観察することができました。シメは何となく風貌がキツイ印象があるので、例年なら見向きされない種なのですが、冬鳥が少ない今季はありがたがられて、まるでアイドルのように大人気になりました。私はそれがとてもおかしかったです。  
 最後にまとめとしてシメの観察を引き合いに、実のなる樹木と鳥類の関係について解説し、多様な植物が多様な生き物とつながり、育てるので、そのような環境が重要だという話でしめくくりました。
JTP120129_9385.jpg【観察した種】カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、コサギ、カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、オオバン、キジバト、カワセミ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、シメ、ムクドリ、ハシブトガラス

パタゴニア吉祥寺ストアイベント

冬鳥観察会

2012年1月21日土曜日

JTP120121_8834.jpgパタゴニアさんとのコラボイベント第二弾で冬鳥の観察会を実施しました。この日はあいにくの天気と寒さだったのでキャンセルが出ましたが、悪いコンディションでも参加してくれた熱心な参加者と一緒に観察を楽しみました。今季は冬鳥の飛来数が少なく、内容をどうしたものかと本番直前まで悩みましたが、水鳥の観察を中心に充実した観察ができて、良い内容になりました。瑠璃色が鮮やかなルリビタキの雄は観られませんでしたが、カワセミの鮮烈なブルーは参加者の目に焼き付きました。次回、暖かい時期、GW前の夏鳥観察が最も面白い時期に開催したいです。

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