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ワシ類が体内に鉛を摂りこむプロセスを簡単に説明すると、ハンターが鉛弾で エゾシカを撃ち、ロースなど部分肉だけを得てそのまま死体を放置し、その屍肉を 鳥類が利用し(食べ)て屍肉に残った鉛を一緒に体内に摂取してしまう。 体内に摂取された鉛は胃酸によって有毒化し、吸収され、血中の鉛濃度が 高まってゆき、神経系が冒され、運動能力低下などにより採餌困難に陥り、 徐々に衰弱し、最終的には死に至るのである。 |
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1.有毒性のない代替弾であるバーンズ弾(銅弾)やスチール弾(鉄弾)、 タングステンポリマー弾などはコストが高く、あまり流通しておらず、命中精度が低く、 殺傷力が低く、銃の買い替えや調整が必要で、導入が進まない。また、スチール弾など 鉛弾と比較して数倍硬い銃弾は跳弾に十分に注意しないと危険性がある。 2.死体は全て回収するので、鉛弾使用で問題ないと主張する。 3.鉛中毒についての現状や法的規制を良く知らず、危機感や罪悪感が足りない。 本州から北海道へエゾシカ猟に来るハンターが、本州では規制もされていない 鉛弾を使用する可能性は高い。 などが考えられる。 1について現在では代替弾の普及が進み、コストが下がり、命中精度も 殺傷力も改良され、鉛弾に遜色ないレベルになっている。さらなる流通の活性化と 代替弾使用についての講習など普及活動が望まれる。 2については猟ではいろいろな状況があり、死体を確実に回収できない場合もあるので、 放置リスクが少しでもあることを考えると、正当化できない主張であり、水鳥などエゾシカ 以外の摂取経路を考えると、そもそも自然界に鉛をばらまく行為自体慎むべきである。 3については、この問題を少しでも多くの人に知ってもらうよう、メディアを通じて、 またホームページなどを通じて、地道な啓蒙活動を続ける事が必要である。 本州のハンターにも鉛弾使用の弊害を周知させ、被害がオオワシやオジロワシに とどまらず、北海道だけの問題ではなく全国的な問題であることを知ってもらい、 本州以南でも鉛弾使用を撤廃させる動きにつなげるべきである。 |
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オオワシやオジロワシは国際的に貴重な鳥類であり、サハリンで繁殖するオオワシの ほぼ8割が越冬のために北海道へ渡ってくる。その貴重な種を北海道で鉛中毒死させる ことは環境面での国際的な責任を免れないと言える。 さらに近年の調査によれば、クマタカやシマフクロウ、イヌワシにも鉛中毒の被害が 及んでいる事が判ってきた。屍肉を利用するのはオオワシやオジロワシだけではないのだ。 また前述の通り、水鳥の多くは、消化のために小石を飲み込んで利用する習性があるが、 小石と一緒に鉛散弾を飲み込んでしまい、鉛中毒になるケースがあることも判っている。 ハクチョウ類、カモ類、さらにはタンチョウにも被害が及んでいる。 猛禽類や水鳥ばかりでなく、典型種に与える被害も見逃せない。アカゲラなどキツツキ類、 カラ類などの小鳥が屍肉を利用することはあまり知られていない。 以上の事実から問題が想像以上に深刻であることと、北海道に限らず日本全国の 問題であるということが言える。 では、どうすればいいのか? 全国レベルで鉛弾使用を完全に撤廃するしかない。 この深刻な問題をもっと多くの人に知ってもらい、ハンターの代替弾への 移行を促進し、生態系から鉛成分を排除する以外に方法はない。 私にできることはこのホームページで問題を訴えることくらいである。 1人でも多くの人に読んでもらい、考えてもらいたい。 法整備も必要だろう。しかし、損得を超えた人間の善意に期待したい。 |
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