2001年9月24日(10日目) |
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遠征の疲れを癒すべく寝坊。外は快晴だが、 3連休の最終日なので無理に早く出かけても 混雑で嫌になることを考えると気乗りがしな かった。それよりもゆっくり寝てすぐに始まる 仕事に備えた方が得策だ。それでもこの天気で 家にくすぶっていられるワケもなく、午後に車 を借りて出かけた。晩秋の十勝野を撮っておこ うと思ったが、来た時にはキレイな黄色だった 豆畑はこの3日間の好天ですっかり刈り取られ 既に枯れ色になっていた。農家さんはどこも 忙しそうに収穫に追われていた。日中に動物に 出会えるはずもなく、ノビタキなど小鳥を撮り ながら郊外へと車を走らせた。ヌップクの森へ 行ってみた。森を歩いているとこの地を守って いる方に出会った。何でも少し前にハヤブサが 池のカモを仕留めて捕食中だったとか。いろい ろと森の話を聞いて、その場に張り込んでみた がハヤブサは現れなかった。リス類はいつもの 森の方が観察しやすいようだ。残念ながら明日 の飛行機で東京へ戻るので、ゆっくりと探究 できないのだが、また次回の楽しみの一つでは ある。車をのんびりと走らせて戻った。 この美味しい空気も、ゆるりとした時の流れも 明日でしばらくお別れとなる。今回も北の大地 の恩恵に触れる事ができた旅であった。ただ、 美味しい豚丼を食べられなかったのが心残り だ(笑)。次こそは『ぱんちょう』のを... 次回の来道の時もこの大自然が変わらず減って いない事を切実に願う。(2001秋十勝日誌、完) |
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2001年9月22日(8日目) |
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冷え込んだ朝、積雪が懸念された石北峠の 通行は可能なようで、一路旭川方面へ出発。 いつもより多い交通量に目を丸くしたが、 考えてみれば3連休の初日で、北海道は紅葉の 始まりの良い時期、大雪の旭岳や黒岳では ちょうど見頃となっているので観光客が多い のだった。どうりで『わ』ナンバーのキレイ な車が多いワケだ。峠には雪が残っていて 気温はひとケタ、とても寒い。銀河の滝、 流星の滝では少し色づいた葉と滝とのコント ラストがキレイだったが、寒くて外に長くは いられなかった。層雲峡のロープウェイの 駐車場は観光客で溢れ返り、上に登るのは 諦めた。混んでて凍えるのではとても合わな い。穴場と思って銀泉台へ移動したものの、 ここも観光客でいっぱいだった。紅葉はさす がに見事で雪化粧のおまけ付きだった。とに かく寒いので北海道で紅葉を観るのは初めて という事に後で気がついた。午後は旭川の 神田さんの家を訪ねた。しばらく談笑の後、 弟を駅まで送り、今日の宿へ。この夜は神田 さんと、神田さんの大先輩でスーパーマンの 札幌の河野さんも一緒に泊まって下さり、 大いに飲んだ。二人とも報道屋、私の仕事と 同じという事もあって話は面白い。大規模テロ の話題になるとお二人ともアフガンに行きたい との意気込みで、さすが現場をやっている人々 だと思った。私は写真を配信するだけなので とても真似できないが、そのハートは理解でき る。報道はイケイケなのだ。 |
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2001年9月21日(7日目) |
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せっかく良い宿なのでのんびりとしないのは 勿体無いとも思われたが、前夜の感動が忘れ られず、あえて早起きしてカムイ探索に出か けた。しばらく歩くと朝の森にカムイの姿を 見つけた。シャッターを切っていると近くに もう1羽を確認、つがいのようだ。しばらく すると2羽は大きな羽根を広げて悠然と森の奥 へと去っていったので宿に戻った。朝食後、 いろいろとお話して下さりお世話になった 女将さんに丁重にお礼を言って宿を出た。 天気は悪い予報だったが、空は快晴だった。 期待して摩周湖を観に行く事にした。ここに 来ると必ず霧に視界を阻まれ、その美しい姿 を自分の目で見た事が無かったのだが、この 日初めて最高の条件で摩周湖を眺める事が できた。空は青く朝の光がきらきらとしてい て浮かんでいる雲が気持良さそうだ。湖の水 はとても美しい、空よりも青いブルーで神秘 的な色。滅多にない好条件に大満足した。 しかし快晴は長く続かず、オホーツク海に出 る頃にはすっかり空はどんよりと厚い雲に覆 われてきた。網走に入るとかなり勢いのある 雨が降ってきて、さっきまでの好天が嘘の ようだ。天都山での眺望を諦め、やまね工房 へ。ここは非常に出来が良い手作りのぬいぐ るみの専門店でぬいぐるみになっているのは 北海道の動物たち。シマフクロウのぬいぐる みが欲しくなったが、結構高価なので手が出 なかった。その後、卯原内でサンゴ草を観て (この時期に真っ赤に紅葉する)、サロマ湖沿 いを西へ移動。留鳥になっているオジロワシ も見かけた。 雨は少し弱くなったが、風が強く、かなり寒 い。念のために用意していたマウンテンジャ ケットがとても役に立ったが、まさか着る事 になるとは思わなかった。湧別で南下し、 留辺蘂に出て宿に到着。ポンユ温泉という さびれた宿は風呂がぬるく、食事も評価する までもない平凡なものだった。長距離トラッ クの運転手の簡易宿という印象だ。夜もどん どん冷え込んで来て、ヒーターを使った。 そして翌日の天気予報。峠は雪!との事で 石北峠越えへの影響が懸念された。 |
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2001年9月15日(初日) |
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テロでにわかに慌ただしくなった仕事を 尻目に、東京を離れ北の大地へ渡った。 も はやどの国で何が起こってもおかしくない程 に世界情勢は緊迫しており、空港では当然な がら厳重な手荷物検査が行われていた。この ため検査場は長蛇の列で検査を待つ旅行客で 溢れかえっていた。必然的に 搭乗も遅れ、 定刻通り出発している便は 皆無であった。 JAL531便は20分程遅れてやっと大空へ飛び 立った。天気は今一つで高度を上げていくと 真っ白なだけの窓の外だった。1時間後、高 度を少し下げると襟裳岬が見えた。先人の苦 労が実って日本一の昆布を産する土地。広尾 の港を眼下にしてほどなく風景はパッチワー クの畑に変わった。 また帰ってきた、十勝平野。 初めて見る9月の十勝平野。初秋の色は秋蒔 き小麦の黄緑色が鮮やかで、豆の葉が緑か ら黄色に移り変わりゆく様がひときわ目を 引く。初めて見る、十勝の秋色だ。 更別の農協食堂の豚丼が美味しいというこ とで、妻の両親に連れていってもらった が、既に売り切れてしまっていた。美味し いを確信できる『ぱんちょう』は平日でも 長蛇の列との事で、今回は美味しい豚丼に ありつけないかもしれないと思うと、がっ かりする。形ばかりの『偽物』豚丼ならば 食べたくはない。 ヌップクの森へ寄ってみると、なるほど そんなに広くないが、豊かな森と澄みきっ た川があり、アカゲラやゴジュウカラなど 鳥の影も濃く、良い所だった。すぐ隣は市 街地で、周りは住宅地なのだが、こんなに 良好な環境が残っているのは不思議。この 地を守ろうと活動している人々の努力あっ てこそである。今後も開発の魔手に度々さ らされるだろうが、この貴重な自然を残さ なければならない事は議論するまでもな い。 夜は恒例のお父さんの握り寿司をご馳走に なった。これが毎回の楽しみなのだ。 明日から撮影本番。然別周辺を予定。 |
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